2016年8月4日木曜日

ファンタジア文庫 「帰宅戦争」  青春をやり直したい人たちへ

 まず気になるのは「帰宅戦争」というものが何なのか。
ということだと思います。
 帰宅戦争ーそれは「アンチ青春」を掲げる人々(「人々」と表現するほどいるのかはわからない)の一つの反抗を指しているのでしょう。
あらすじはとしては以下。
 主人公は佐藤太郎という高校1年です。
この太郎自身はネトゲにハマる人間であり、「帰宅部」を志望していました。
しかし太郎の入学した高校、帝成高校にはそもそも「帰宅部」は存在していなかったのです。
この帝成高校は「青春の謳歌」を主義とし、圧倒的な「正義」とされています。
青春の謳歌というものが、どのようなことを指すのでしょうか。
 それは部活による友情、成長
 部活によるスポーツの汗 etc. etc....
適当に書きましたが、つまりこの高校では「部活は強制」ということです。
ちなみに幽霊部員に対しては担任様々からの指導がはいるそうです大変ですね(遠い目)。
そんな中、意地でも部活に入りたくない、家に帰ってネトゲしたいと思っている太郎は
帰宅部創設のために奔走(文字通りの意味)するのです。
その帰宅部創設のための条件が
 帰宅戦争への勝利
帰宅戦争のルールは至ってシンプルです。
放課後の16時から18時の間に「校門を突破すれば」勝利。
ただそれだけです。
ですがそれらを阻む者達が、部活による青春を謳歌している「青春バカ」の存在だったのです。
阻むもの、校門突破を狙うものたちのアホみたいな「青春を掛けた青春」のお話です。
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まぁそんなこんな(書く内容が思いつかない)で、アンチ青春が青春するというものが自分にはとても楽しいし、青春を失敗している(リアル)人間にとってはこの帰宅戦争を一読してみるのもいいのではないでしょうか。
オタク達はそうして「青春」をやり直していく